わたしたちにとってのスマートモビリティは、近未来を描く机上の空論ではありません。
雪国の人々でさえ徐行せざるを得ない猛吹雪に、歩行すら困難なアイスバーン。
それが当たり前に生活の中で使えるものであるのか、日々試され続けています。
缶コーヒー1本分の電気代で、100kmの移動を可能にするこの乗り物、多くの部品は中国で製造されています。
本来であれば日本のお家芸であったはずのこの分野、経済大国の経験が手足を縛り、残念ながら国内での部品確保は絶望的な状況。
しかし、わたしたちは作ります。
それは環境の為でもなければ、日本経済の為でもありません。
純粋に『乗るのが楽しい』から作るのです。
私設研究所と銘打って繰り返されるトライ&エラー。
わかってしまえば造作も無いことであっても、未知のエラーには心折られ、あっという間に二度目の夏を迎えました。
ささやかならざるリソースを投じて、それがわたしたちの知るロードバイクや自動車とは全く異なる機械である事を思い知らされ、ようやっと、公道モデルのリリースまであと一歩。
Private Laboratory o3では、昭和の薫り立ち込めるそんな試みを、日々繰り返し続けています。